SSブログ

こころはむずむず、からだはうずうず [ひとりごと]

また、長い文章ですよ。

この時期、むずむずうずうずしてしまいます。
かなりパーフェクトな「むずうず」加減で、偏差値で言うと
慶応か学習院に大学から入るくらいの高学歴「むずうず」です。

クリスマス?そんなもの犬にくれてしまえ。
お正月?そんなもの猫にくれてしまえ。
もらっても使いみちないかも知れないけど。

年末商戦で盛り上がりたいのだ。
クリスマスはそのスタート地点であり、お正月は燃え尽きている
と言うのが商人の家で生まれ育った僕の半生記(ってまだ死んだ
訳じゃないけど)であって、商店街の雑踏を見ると「のんきに買い物
してる場合じゃねぇ」と思ってしまうのだ。


以前にもブログに書いたと思うが、うちの稼業は「魚屋」で戦前から
下高井戸って町の市場で商売していた。屋号の「魚佐太」は創業者
であるじいちゃんの名前に由来している。
じじいは背中一面にいたずら書き、ご丁寧にカラーの、、、がしてあり
後妻は湯河原の芸者というかなりファンキーなお方でございました。

で、僕はこの家系の「おとこ」の打ち止めであり、親戚一同の寵愛と
侮蔑と、子供のころは20人ほどいた従業員さんたちの腫れ物に触る
ようなフェザータッチの愛を受けながらそだった。

魚屋はねー、年末が勝負ですから。従業員の家族、親戚、友達まで
総動員で商売するわけですな。
売る側も買う側も足の踏み場どころか目のやり場(比較になってねぇよ)
もないくらいごった返すわけです。

当然僕も、そうだなー、、記憶的には4歳くらいから年末は店の手伝い
というか足手まといになっていた。
当然4歳のハナタレ、バカタレが刺身をきったり鯛焼いたりできるはずも
なく、絶対になく、バックヤードできんとん詰めたり、黒豆詰めたり、
つまんだり、サボったりしていたわけだ。
手伝いにもヒエラルキーがあり、歳とともに詰め物係から、運搬係、
解凍係、売り子と進化していくわけだ。
小学校高学年くらいからはいっぱしの「年末にわか売り子」となり、バイト
料を吹っかけ、正月にはバイト代とお年玉を握り締め楽器屋の初売り
に行くというのが高校生ぐらいまでのルーティンだったわけです。

そして、親戚、従業員の期待を見事に裏切り社会人として世の中に
デビューしたときも年末だけは休みとってさかなうりうりしてました。

傾いた経営を立て直すため、LOFTの企画職と言うなんとも楽しげな
ポジションから、ホンモノの「魚佐太の馬鹿だんな」に540度の方向
転換転職をした後は、厳しかったですねー。
何せ賭け出しのペーペーのくせして、客からは若旦那と呼ばれる
ギャップ感。バイトの頃はみんなが準備していてくれたことを一気に
自分でやんなきゃならん。夜中の3時ごろから店に行って、30本ぐらいの
樽に水張って、冷凍したたこつけて解凍しながらアシのあだの氷をかき出す
わけですよ。真冬ってさ、夜中より白み始めた6時ごろが一番寒いの。
青白い顔して鼻水たらしながら、氷水の樽に両手を突っ込む、、、、
100年の恋も冷めるちゅうねん、北斎だってかかねぇよ。

でもねー、これが染み付いた習慣なんだなぁ。
8年で店を建て直し、某検索サイトに転職して社会復帰してからも
毎年やってたもんなぁ。

一昨年、オヤジを引退させ店はそのまま別の魚屋さんに貸しました。
店やってる頃は、買い物に来ている人を見て「この時期、コロッケでも
食い歩きながら買い物すんのは楽しいだろうなぁ」と思いましたが、
やっぱねー、やってないと手持ち無沙汰だわ。

天気にも左右される一発勝負感と、ゲンナマが乱れ飛ぶダイナミックさは
外資のそれなりの会社相手に勝負しいる今でも味わえないんだなー。

この時期になるとね、なんかなー、、むずむずしてくるわけですよ。

今年はそのむずむず感をSpiritekの年末合宿でぶつけますよー。
参加者は覚悟してねー。


nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(4) 
共通テーマ:音楽

nice! 1

コメント 1

りんだまろ

なるほど!
だからspiritekさんの文章って威勢がいいんですねっ!
長いものに巻かれる机にかじりついた社会人ではないと思ってましたよ。
確かに年の瀬の市場の賑わいは祭ですよね☆
by りんだまろ (2006-12-14 23:43) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 4

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。